妊娠中に「葉酸と鉄」が注目される理由

妊娠がわかったとき、多くの方が気になるのが葉酸と鉄分の補給。
これらは、妊娠初期〜中期にかけて特に必要な栄養素として厚生労働省も摂取を推奨しています。
でも、市販のサプリには種類がたくさんあって「どれを選べばいいの?」と迷ってしまう方も多いはず。
この記事では、薬剤師の視点から妊婦さん向けの葉酸・鉄サプリの選び方と注意点をわかりやすく解説します。
葉酸とは?妊娠初期に大切な理由
葉酸はビタミンB群の一種で、赤ちゃんの神経管の正常な発育に必要不可欠な栄養素です。
妊娠1ヶ月前〜妊娠初期(12週ごろまで)の摂取が特に重要とされています。
✅ 妊娠中の葉酸摂取目安(厚労省推奨)
- 通常の食事から摂る量:240μg/日
- サプリから摂る量(付加量):400μg/日
→ 合計:640μg/日が理想
葉酸をしっかり摂ることで、胎児の神経管閉鎖障害(無脳症や二分脊椎)などのリスクを減らせるとされています。
鉄分が必要な理由とは?
妊娠中は血液量が増えるため、鉄分の需要も2倍以上に!
鉄が不足すると、
- 妊婦の貧血(疲れやすさ、動悸)
- 胎児への酸素供給不足
などのリスクがあります。
特に妊娠中期〜後期は「鉄不足性貧血」になりやすいため、サプリなどでの補給が推奨されます。
サプリを選ぶポイント|薬剤師の目線で解説
✅ 葉酸サプリの選び方
- モノグルタミン酸型の葉酸を選ぶ
→ 吸収率が高く、妊婦用に推奨されているタイプ(天然葉酸より◎) - 1日あたり400μg前後が摂れるかチェック
→ 1粒で摂れる量を確認! - ビタミンB12やビタミンCも一緒に配合されていると吸収が良い
✅ 鉄サプリの選び方
- 鉄は10〜20mg/日程度の配合量が目安
→ 多すぎても胃に負担がかかるため注意 - 「ヘム鉄」より「非ヘム鉄」の方が妊娠中は使いやすい
→ 貧血対策として処方される鉄剤(フェロミアなど)は非ヘム鉄
注意点(サプリに頼りすぎないことが大切)
- 過剰摂取に注意!(葉酸は1000μg以上で副作用の報告あり)
- 鉄サプリは胃もたれ・便秘・黒い便などの副作用が出ることも
- 医師や薬剤師に相談しながら選ぶのが安心
- 他のサプリや薬と併用している成分がかぶっていないか確認!
おすすめの妊婦向けサプリ(市販)
妊娠中は無理に食事で補おうとせず、自分の体調や生活スタイルに合ったサプリを選ぶことも大切です。
以下は、薬剤師としておすすめできる成分配合のサプリです。
製品名 | 特徴 |
---|---|
エレビット(バイエル) | 葉酸800μg・鉄21.5mg配合。妊活〜妊娠中通して使える定番商品。ビタミン・ミネラルも豊富。 |
ビーンスタークマム 毎日葉酸+鉄これ1粒 https://amzn.to/3H2yy2J | 葉酸400μg・鉄10mg。小粒で飲みやすく、1粒で必要な栄養を補えるのが魅力。 |
UHA味覚糖 グミサプリ 鉄&葉酸 | グミタイプで手軽に続けやすい。味やニオイが苦手な方にもおすすめ。葉酸400μg・鉄10mg配合。 |
ベルタ葉酸サプリ | モノグルタミン酸型葉酸+鉄・ビタミン・美容成分まで幅広くサポート。無添加・国産にこだわり。 |
※妊娠時期や体調に応じて、必要な成分が変わることもあります。医師や薬剤師に相談のうえ選びましょう。
まとめ
妊娠中の葉酸・鉄サプリは、赤ちゃんとママの健康を支える大切な栄養補助ですが、「選び方」と「摂り方」に注意することが大切です。
- 葉酸はモノグルタミン酸型
- 鉄は必要量を満たしつつ、無理のない範囲で
- 医師・薬剤師に相談しながら使うのが安心
不安や迷いがあるときは、一人で判断せず専門家に聞いてみましょう😊
📝 次回予告:
「妊婦さんにおすすめの花粉症対策グッズと使える薬」も近日公開予定!
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